15回生・藤井 勝
南アルプス悪沢岳北東丸山カールに万之助小屋がありました。この小屋は5・6人が泊まれる石室の無人小屋です。たしかペンキで昭和○○年建設 間組と書いてあったような気がします。学生時代に光岳~北岳を縦走した時に停滞に使ったり、西小石沢・西小石尾根から赤石岳に登ったりしたときに使ったりした懐かしい小屋です。
昨年7月に荒川三山~赤石岳に行く計画を立てました。時間に余裕があったら50年ぶりにこの小屋に行ってどんなふうになっているか確認したくなりました。
メンバー 教育大W・V OB
渡部浩(大分)・高橋(静岡)・藤井(東京)
渡部さんは実家が奥只見湖の湖底に沈むとのことで高校3年の時に武蔵高校に転校したそうです。 右も左もわからないときに同級生の馬場健治御大に何度か山に誘われたことを感謝していました。
☆7/24 静岡~二軒小屋
各方面から静岡駅に集合しバスを乗り継いで二軒小屋に入りました。昔は伝付峠越えでしたが、いまはこのルートが普通のようです。南アルプスをぶち抜くリニアの調査も終盤を向かえているとのことです。
☆7/25 二軒小屋~千枚小屋
今は、千枚小屋へは椹島から登るのが定番ですがあえてこのコースを選びました。急登の連続ですがシーズンとはいえ会った人が登りと下りの一人づつでした。マンボーの頭を過ぎ千枚ガレの手前あたりで、昔馬場名医と百瀬助手が滑落した市川先輩の傷口を木綿針りと絹糸で6針縫った時に下った悪沢はこのあたりかなと思いながら登りました。千枚小屋へは15分位下るのがちょぴりもったいないです。
☆7/26 千枚小屋~荒川小屋
今日は例の万之助小屋を通る日です。事前に小屋番に万之助小屋の位置・所要時間・状況等を確認したところ今はわかりにくく小屋も倒壊しているとのことでした。諸条件により残念ながら万之助小屋行きはあきらめました。
荒川岳のお花畑は鹿対策のために広範囲にフェンスが張られていました。シナノキンバイ・チングルマ・ハクサンイチゲが満開でした。
☆7/27 荒川小屋~赤石小屋
5年前に雲取山の避難小屋に泊まり、天祖山より日原に下りました。夏トレ・冬トレでしごき・しごかれた思い出のコースです。八丁橋手前5分ぐらいのところで、不覚にも石につまづき目の上を岩にぶつけました。白いタオルが赤いタオルになりました。運よく日原バス停よりタクシーに乗って(奥多摩にはタクシーはありません)奥多摩病院に行き3針縫いました。それ以来荷物は10キロ以下・行動は5時間ぐらいと決めました。今日はまさしくその日で、行動時間5時間ぐらいで稜線漫歩を楽しみました。ライチョウの親子に会いましたが天気もくづれず快晴でした。
☆7/28 赤石小屋~井川温泉
60代になってからの山行はほとんど山小屋どまりとなりました。今回の山小屋は全部東海フォレストの経営で快適でした。昔に比べどこの小屋もトイレが整備されたことは良いことです。ただ一昨年に行った農鳥小屋は相変わらず昔と同じでした。
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