16回生・坂本貴男

 9月6日から9日まで、OB有志4人(卯之原・今泉・並木・坂本)で白神山地とランプの宿として知られる青荷温泉に行ってきました。当初はOG2人も一緒に行く予定でしたが、出発前になって行けなくなってしまいました。1人は当夏山山行のトレーニングに行った高尾山で足を痛め、他の1人は当山行直前の白馬登山で捻挫・骨折したため参加できなくなってしまいました。

 今回の夏山登山は白神岳だけになっていて、出かける前に調べた情報からは、ブナ原生林をゆっくりと山登りが楽しめるだろうと思っていました。しかし登山道が倒木で塞がれていた個所が多かったりして歩きにくかったこともあって疲れました。また下山口の駐車場に戻ったのが18時過ぎになってしまい、下山口から旅館まで行く途中の、日本海の美しい夕日が見られるのを楽しみにしていましたが、見逃してしまいました。
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 9月6日(火):八王子駅を6時半に出発し、圏央道・東北道・秋田自動車道を通って能代南ICから日本海沿いに走って16時過ぎにアオーネ白神十二湖に到着。そこは白神山地・十二湖の麓にある自然体験型リゾート宿泊施設で、広い敷地にロッジ・宿泊棟・温泉などの建物が散らばっていて、当日の宿泊者は20組以上居たようです。
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 9月7日(水):バイキングの朝食を済ませて7時半頃チェックアウト、白神岳登山口に着くと、駐車場には既に県外の車3台が駐車してました。8時に出発、ブナ・とちの木・杉などが密生する森の中を進む。登山道には落ちたばかりの新しいブナ・とちの木・オニグルミなどの実がころがっていました。木の階段やぬかるんだ箇所を越えながら、やや登りのきつい坂を登っていく。ブナの森が終わり右側に日本海側が大きく開け、左にこれから登る白神岳の尾根が見え始めたところで昼食を取ってから、山頂を目指してなだらかな尾根のハイマツ帯を暫く登る。登ってきた方角を振り返ると白神山地の最高峰である向白神岳(1,250m)が望めた。そこからは展望が開けブナ原生林を望みながら1時間ほど歩くと白神岳山頂(1,232m)に着いた。期待していた山頂からの展望は、日本海側は雲で覆われていたため、日本海・男鹿半島・能代平野・岩木山・八甲田山を見ることができなかった。
帰路は往路を戻って駐車場に着いたのは日が沈む前の18時を過ぎていた。不老ふ死温泉に19時過ぎに着いて直ぐに夕飯を食べた後で温泉に入った。海辺の露天風呂は日本海に面し、潮騒をうけながら、美しい夕陽を眺めながらの入浴が楽しめるとの事だったが、露天風呂は18時で終わっていた。

 9月8日(木):5時半に起床、昨晩入れなかった露天風呂に入る。旅館を8時過ぎに出発、大小33の池沼を抱える十二湖へ向かう。時間が足りなかったので鶏頭場の池と青池だけ廻る。十二湖を離れる頃から小雨が降り始める。五能線に沿って日本海の荒波と奇岩怪石の海岸線を見ながら、途中で千畳敷と呼ばれる岩礁地帯に立ち寄ってから五所川原市に向かう。五所川原市の立佞武多館を見学して昼食。手打ち麺が美味しいラーメン屋さんだった。今泉さんの希望があって、車で15分ほど行った金木町の斜陽館を見学する。その後、青森市の三内丸山遺跡を見学してから、今晩の宿泊地の青荷温泉に16時半頃に到着した。夕食を食べてからは、ランプしかない宿では温泉に入る以外他にやることも無く、20時前に寝るしかなかった。

 9月9日(金):青荷温泉のパンフレットには、ランプの宿と4か所の湯めぐりを謳っている。5時に起きて残り3か所の湯めぐりをする。8時に旅館を出て、高速に入る前の黒石観光リンゴ園に立ち寄って土産品にリンゴを買う。天皇・皇后が平成25年9月にこのリンゴ園を訪ねて来た時の新聞切り抜きが売店に貼ってあった。9:10に黒石IC、前沢SAで昼食、18時半に八王子駅に着いて解散した。


 今回の夏山は、白神岳を下山してから、三内丸谷遺跡、斜陽館、立佞武多の館を巡ることができたことは貴重な経験だった。特に三内丸谷遺跡では、ボランテアガイドの説明を聞きながら見学モデルコースを回ることができて楽しかった。三内丸谷遺跡の発掘により、以前の縄文の常識が覆ってしまったことなど、大変興味深かった。